悲しい想い出は 忘れなくていいよ。 大切にしまっていたらいい。 前に進む勇気が 君にはあるはずだから。。
心痛詩「初めて届いた手紙」
2013-08-15 Thu 00:00
Photo by (c)Tomo.Yun
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「初めて届いた手紙」 




軍需工場 初めての恋 ただそっと見るだけ
重なった瞳 勇気を出して 見詰め返した
始まった恋 言葉を交わし 幸せな日々


赤紙一枚 御国のために 引き裂かれた愛
愛する人 笑顔で言った 行ってくる
心配しないで きみの元へ 必ず帰ると

抱きしめる 手が震えていた 温もりが優しくて
歓喜の声に かき消された 絶望の悲鳴
見送りの駅 人目を偲ぶ 優しい瞳に涙




目の前に 敬礼の姿りりしく 触れること叶わず
敬礼ひとつ 抱きしめてもらうこと 無常の願い
狂おしい思い 互いに告げることもできず 出立の時は迫る

無常の汽笛 万歳三唱 蒸気の湯気が姿を隠す
動き出す車両 歩みだす一歩 また一歩
プラットホーム 駆け下りて 汽車を追いかけた

一言 せめて 一言 その願い 通じた
我が名を呼ぶ 愛する人の声 確かに聞こえた
しゃがみ込む 線路の石は 涙を吸いこんだ・・




長い年月 春夏秋冬 戦局悪化の知らせ
後少し もう少し 待つ終戦の願い
夏の朝 玉音放送 涙と共に希望を抱く

もうすぐ 帰ってくる あの人が
見送った駅 迎えに行く日々 希望の日々
薄化粧 綺麗だよと 言って欲しくて・・

駅で渡された・・手紙 一通 
ざわめく心 胸騒ぎ 否定の心繰り返しながら 
初めて届いた 手紙 哀しい知らせ・・





作品を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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追記
私の反戦詩です。
何もかもが制約されていた日々
自由も希望も未来も何もかもが・・
人を愛する事さえも夢も奪った時代が
やっと悲しい現実を残しながら終わった日です。
わずか68年前の、この日。

この作品で使用している写真はフリー画像素材「ゆんフリー写真素材集」さまからお借りしています。
素敵な写真がいっぱいです、ぜひ訪問しくださいね
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