悲しい想い出は 忘れなくていいよ。 大切にしまっていたらいい。 前に進む勇気が 君にはあるはずだから。。
童話「なんもだよ」
2009-03-27 Fri 00:00
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図書室に行った。
小さな茶色の本があった。
題名があった・・・「雫詩」・・・って。
その中のひとつに目がとまった。



「なんもだよ」



昔・・・昔・・・



中学1年生
新学期・・初めてのクラス 顔合わせ
小学校からの懐かしい友・・顔
別の学校からの?知らない顔
そんな新しい仲間が揃ったクラス

ある中学のクラスにおとなしい女の子がいた
関西はただ話してるだけで・・・けんかしてるみたい・・・って、よく言われるよね。
そんななかでぽつんとひとり・・・
昼のお弁当もひとりで・・・気になって・・・ほっておけなくて・・・

「こん^^」
「あ、こんにちは」

か細い声で答える・・・

「昼、ひとり?」
「うん」


・・・・


「どうかしたの?いじめられてるの?」
「ううん なんもだよ・・」

??
その言葉の意味わからなくて
関西の子じゃないんだって わかって
言葉気にして 一人で いるのかな? って

「え?ごめん 今 何て言ったの?」
「あ あの・・ なんもだよ」 って


また 同じように 同じ言葉が聞こえた
確か?
なんもだよ? って 

でも 聞き直せなかった
顔寂しそうで
それ以上聞いたら 泣き出しそうで 聞けなかった


「そっか じゃ、一緒に食べよ」
「え? いいの?」

「え?あかんの?一緒やったら?」
「・・・いいの?ほんとに?」

「ええにきまっとるやん 隣 座るで」
・・・・・



中学生になって まだ日数経っていない
なのに?
みんなからつまはじきにされているようで

みんなの冷たい視線 感じた
こんな大人しそうな子が何をしたというの?




一緒に食べた 恥ずかしそうにしていた
でも すこし
すこしだけ表情明るくなったような気がして
良かったかな って 思った



・・・


次の日も
お昼休み ひとりぼっち みたい?
笑顔なかった

まわりの視線感じた
物珍しそうな 冷たい視線を

なんだか ものすごく腹が立った
この子が 可哀そうで 



だから・・
また となりに座って 弁当を広げた

その子が 小さな声で 言った
「あ ありがとう」 って

それを聞いて また悔しくて

だから
わざと大きな声で 言った


「昨日な、堤防行って クジラ釣ったんや!」

「え?ほんとう?」

「あかんあかん そんなときは こう言うねん『ほんまかいな』や」

戸惑いながら 恥ずかしそうに

「ホン マ カイ ナ」

「そうや!そんな風に言わなあかん」


(*^-^)ニコ・・

笑った!
初めて笑顔見せた。。

クラスのみんなも聞いていたの?
くすっと 笑った



・・・


そして
次の日・・

「ほんまにこいつは、変な奴やろ?堤防に クジラいるわけないやん!」

小学校からの友達 声かけてきた
ギコギコ 椅子引きずりながら

ひとり 仲間増えた
三人でお昼ご飯
嬉かった

教室の冷たい空気
すこし 暖かくなったような気がした






また
次の日・・

「こいつの空想話 聞いてたら 頭かち割って 血ー吸われてるみたいやろ」

知らない顔 でっかい奴 別の小学校?
細い目 笑いながらもっと目細くしながら寄って来た

椅子 よいしょっと 肩に担ぎながら。。

「ほんまや こいつのアホがうつるで 気ぃつけや」
「そんなこと言うなや この子が信じたらどうすんねん!」
「ほんまのことやから しかたあらへんやん」

_・)ぷっ

また ひとり お弁当持って 寄って来てくれた

アハハ・・

(*^-^)ニコ o(*^▽^*)o~♪ (⌒▽⌒)アハハ! ((o(>▽<)o)) きゃははっ♪

4人で笑った・・

仲間またひとり増えた
まわりのやつも つられて笑った o(*^▽^*)o

嬉しくなって その子の横顔見たら
うれし泣きしそうな顔 してた


良かったな って 思った





そして
何時しか・・・


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