悲しい想い出は 忘れなくていいよ。 大切にしまっていたらいい。 前に進む勇気が 君にはあるはずだから。。
童話「パンの耳」
2009-02-25 Wed 00:13
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図書室に行った。
小さな茶色の本があった。
題名があった・・「雫詩」・・って。
その中のひとつに目がとまった。




「パンの耳」






小学生のときのお話。



転校生が来た。
ぼくの席の隣に



声かけた

ぼくも転校生だったから・・
気持ち分かるから・・・

青白い顔してた。



家の近くだった。
5分ぐらい・・・。

弁当屋さんの二階に住んでいた。
ぼくの家、パン屋している。



ある日、友だちが お願いあるんだ って 言った。

え?ぼくで できる事なら? って 答えた。

食パンの耳、余ってたらくれる? って。

どうせ捨てるものだから 良いよ って 答えた。

どうするの?って、聞いたら 犬にあげるんだ って。

そう いいよ って答えた。


ビニール袋に一杯、詰めて持って帰った。

犬たくさん飼ってるのかな? って しか 思えなくて。

でも。
何故か寂しそうな 横顔してた。
お弁当屋さんで、犬を飼ってもいいのかな? って 
思い過ごし だよね。



それから、毎日友だちは来た。
ペットの犬にあげるんだって。




ある日、ぼくの狭い部屋で宿題した。
よく勉強が出来た
ぼくは教えてもらうばっかりだった

部屋にノート忘れていった。

じゃあとで持っていこうと。
晩御飯すんで 友だちの家に行った。



玄関のドア開けようとしたとき、大きな笑い声聞こえた。



??


細いドアの隙間から覗き込んだ。


見えた。


土間にテーブルも無く、家族4人座ってる。

小さな妹居てた、赤い服 いつもの服。
お父さん 笑ってた?ように見えた。
お母さん?も。

友だちの 背中見えた。
細い肩、ランニング 黄色く染まって いつもと同じ服。



小さな妹 おいしいね って 言った。



涙 流れた。


見なければ良かった。

パンの耳 食べていた。

みんなで でも 楽しそうに。





・・・・・・・・・




ノート渡せずに 家に帰った。

次の日、友だちの目 見れなかった。
はい、と うつむいてノート渡した。



また、今日も遊びに行っても良い?
って聞くから


良いよ って。

昨日の夜の事思い出して
また、涙流れてきた

どうしたの? って 聞くから。
なんでもないよ 目にごみ入った、と 嘘ついた。



友だち遊びに来て ポツリとひとり言。

パンね 耳 バターで揚げて、砂糖つけたら美味しいんだよ って。
言った。



僕、また涙流れて

どうしたの? って 聞くから

また、目にゴミは入ったって、また嘘をついた。

目を洗った方が良いよ って心配してくれて・・・。
下に行って、洗面器に 水一杯入れて 持ってきてくれた。

ぼく 物干しに行って 洗面器に顔突っ込んで
泣いた・・・
洗面器 水 あふれた。



目のごみ取れた と 言って、店に行った。

おかあさんに
パンの耳 もっとあげても良い? って、聞いた。

良いよ って 言うから。
いちばん大きなビニール袋に入れてあげた・・。



友だち ありがとう って。

にっこり 笑った。


その顔見たら
また 目にごみ入った。









次の日 友だち学校休んだ。
家のシャッターに手紙入っていた。



ありがとう さようなら ごめんね

そう書いてあった。



鉛筆で書かれた文字が

ふるえているみたいに

手紙 ぬれていた・・・。



その日から友だち 学校へ来なくなった。

どこかへいった友だち




色々と事情あったみたい。

うわさ聞いた 追いかけられていて、見つけられて逃げた。 と。。




今、友だちに手紙書いた。

あて先の無い友だちへの手紙 書いた。

もうぼくの家、パン屋してないけれど また遊びに来いよ。

こんどは パンの耳 一緒に食べようね って。





・・・・・・・・




読み終えたら ぼくの手から 小さな茶色の本消えていた。


窓の外を見ると いつの間にか 雨が降っていた。





窓を打つ 雨は その友だちの ナミダに 思えた。

きっと あて先の無い 手紙が 友だちに 届いたんだ って




ありがとう ぼくのこと 憶えて居てくれたんだね って

きっと いつか 会いに行くよ




そう 心の中で 友だちに言った

ますます 雨が強く降ってきた




だから

きょうは 傘をささないで うれしナミダの 雨に包まれて 帰ろう と 思った。。





作品を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
いつも応援ありがとうございます。


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追記
パソコンの調子が悪くて、何度も止まってしまいます。
せっかく書いたものが、途中で止まってしまって、消えてしまって、がっかり。

23日、疲れて途中、あまりにお腹が空いて、梅田で食事をして自宅に20時すこし過ぎに帰宅。
コメントが来ているのが分ったのに、返事を書く元気もなく、薬を飲んでそのまま寝ました。
睡眠不足と疲労が重なったようで、すこし風邪気味に。

24日初めての図書館に行って、本を借りてきました。行ける時間が今日ぐらいしか無かったので。
コメント、やっと返事を書けて、ホッと。
更新か?訪問か?迷って更新にしたら・・パソコンがまた止まる、詩が消えるの繰り返しで。。
本当がっかりです。その為に、訪問する時間がなくなってしまいました。どうもすいません。

木・金曜日は連休です。予定外の変更で良かったと喜んだら、土曜が出勤に、ため息です。
日曜日は休み、家でのんびりします。借りてきた本を読む事にします。楽しみです、9冊も。。
では、風邪薬を飲んで寝ます、皆さんも風邪には注意を。雫。

この作品で使用している写真はフリー画像素材「EyesPic」さまからお借りしています。
素敵な写真がいっぱいです、ぜひ訪問しくださいね。
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